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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

青と緑の衝撃!~モディリアーニ展 






日(5/31)、国立新美術館で開催しているモディリアーニ展へ行ってきました。これまでの来場者数が20万人を超えている大人気の展覧会ですが、先日は雨が降っていたのと夕方に行ったためにそれほど込んではいなくてゆっくり鑑賞できました。
ブラボー!モディリアーニ


中庭にある竹林
タリア出身のアメデオ・モディリアーニ(1884~1920年)はその短い生涯の中で400点弱の油彩画を描いたそうですが、今回の展覧会ではパリに出てきてから描いた初期の1章から亡くなる直前の4章までのパートに分けて年代別に見ることができました。1章では鉛筆を使用した素描が主な作品で、元々彫刻家を目指していた作者の原点たる作品(デッサン)が並んでいました。美術的なものに全く詳しくない僕などは子供が描いたイタズラ描きにしか見えませんでしたけど・・・。ところが2章に移ると「カリアティッド(女性柱像)」と呼ばれる作者特有の表現でその異彩が一気に噴出していました。

筆、水彩、油彩、チョーク、グアッシュといった様々な技法を駆使して織り成す青と緑を中心とした色彩とアフリカやアジアの原始美術から影響を受けた人物表現が衝撃的でした。特に僕が感銘を受けたのは新聞紙に混合技法で描かれたカリアティッド(1914年作)で、見た途端に「カッコイイ!」と思わず声を上げてしまいました。この2章での作者は実験的な段階への移行期ということもあり世間で知られているような画風とは程遠いものですが、人物の目はアーモンド・アイ になっていて作者の特徴的な表現はしっかりと息づいていました。

3章では彫刻家を断念した作者が絵画に没頭後、カリアティッドから変遷し不特定の人物像から実際の人物の肖像画へ移っていきます。この頃から色彩的にも豊かになりはじめ、ベアトリス・ヘイスティングス(イギリスの詩人であり元恋人)をモデルに油彩へと表現方法が固まってきます。3章を経て4章に移る1915~18年の3年間は妻ジャンヌと出会い、娘も生まれたことも心の安定に繋がったためか、作者は画家として絶頂期を向かえ数々の名作が生まれています。ポーラ美術館所蔵の「C.D.夫人(1916年頃)」や「女の肖像(1917年作)」、そして僕が最もこの展覧会で感銘を受けた「黒いドレスの女(1918年作)」、アサヒビール㈱所蔵で彼の作品で最も有名な「少女の肖像(ユゲット)1918年作」など「プリミティヴ(原始美術)な人物像と古典的肖像画との統合」が成された素晴らしいものでした。この絶頂期の作品の特徴は先に書いたアーモンド・アイ、モデルの穏やかな顔の表情、やや太目の長い首、そして作者が好んだ青緑色を背景を使用して、上品で気品溢れる肖像画に仕上がっているということです。しかし、絶頂期の後は病に苦しんでいる様が絵にも表れていて病死(1920年、35歳)する前の1919年の作品では色使いの冴えが乏しく、また、モデルの表情(特に目のあたり)が怖くなっていて同じ作者が描いた物と思えないような絵画でした。

紳士


踊り子


晴らしい展覧会を鑑賞した後は「お約束」の記念品購入です(笑)。すっかりアート心を刺激された僕等はモディリアーニ初期のデッサン画(シルクスクリーン印刷)の複製を買いました(各1,000円)。この2つの作品、どちらを買うか最後まで悩んだのですが、僕が男性画、妻が踊り子のデッサン画を買うことになり話が丸く収まりました(笑)。

カフェ


レストラン


ころで、今回「モディリアーニ展」が開催された国立新美術館に僕は初めて行きましたが、故黒川紀章氏がデザインした建物は解放的で素晴らしい空間を提供してくれています。まだ訪れたことのない方でもカフェやレストランも併設されているので、美術に興味のない方でもデートコースに如何でしょうか?

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Comment

Name - taki  

Title - No title

興味のある展覧会をやっている美術館にはボクも行きたいと常々思っているんですけど、なかなか行けずにいます。
行けば必ず自分にとってプラスになると思います。
ピッピ。さんもどんどん感性が磨かれて、さらに幅が広がりますねー!
それにしても黒川紀章さん、凄い建築家だったんですね。そういえば都知事選、ボクは黒川さんに投票したんでした。。。
2008.06.08 Sun 15:24
Edit | Reply |  

Name - ピッピ。  

Title - takiさんへ

モディリアーニはイタリア出身の画家ということもあり、イタリア好きを自認する僕としては絶対に行かなければならない展示会でしたが、想像以上に素晴らしい絵画でした。いつもはもうちょっとサラッと鑑賞する僕ですが、今回は妻よりも夢中でした!

最近はアートにはまっているので、国立新美術館にはお世話になる機会が多くなりそうです!! 
2008.06.08 Sun 19:57
Edit | Reply |  

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