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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

タイムマシーン 198×年の僕らへ 

ディスコ カフェバー 新宿

しばらく止まっていた時計の針が動き出したのは、学生時代の友人からの葉書だった。もう、年賀状だけのやり取りになって17年になる。
 手紙の内容では友人Sが昨年の秋に大病を患い、一命は取り止めたものの現在リハビリ中とのことだった。そこで、みんなで久しぶりに集まり、彼を励まそうではないかということで至急連絡を取りたいという。そういえば、ケイタイのTELさえお互いに知らなかったな~と苦笑する。さっそく友人にTELをいれる。ケイタイから聞こえる声は当然といえば当然だが、あの頃の低いトーンの声だ。17年ぶりの肉声だったが、挨拶もそこそこにおちあう場所を決め電話を切った。しかし、ほとんどの男性がそうだと思うが、男というのはどうしてこうも腰が重いのだろうか。学生から社会人となるにつれてどんどんコミュニティーが狭くなっていく。よく聞く話は、定年になった途端に会社の人間関係がなくなり、家でも地域でも居場所を持たない男性が多いということだ。中には意識的に色々な場に活動を求める人もいるが、総じて昔の友人に会ったりするのは冠婚葬祭の類になる場合がほとんどで、僕も同じようなもので今後カイゼンが必要だと強く思った。

 友人Sは現在も横浜に在住している。彼の体調を考慮して、集合場所はJR桜木町駅になった。しかし、彼らに会うのは本当に久しぶりで、特にSにはどんなリアクションを取ればいいのか少々戸惑った。駅の改札で待ち合わせなのでしばし雑踏の中に身を置くと、あの頃と変わらないシルエットが目に入った。「よぅ、久しぶり!」軽い感じで声をかけたと記憶している。振りかえったみんなの顔は、ほぼあの頃のままだった。Sに促され彼の行き付けの喫茶店へ向かう。行きがけのタクシーの社内でみんなで辺り差し障りのない会話をしながら、タクシーはゆっくりと馬車道通りへ向かった。Sは身体に不自由が残っているものの、僕の想像以上に元気でホッとした。それにしても、僕らもそろそろ成人病を意識する歳になったんだと他人事ではない。「ちょい不良」を気取り、いつまでも若いつもりでいても確実にパフォーマンスは落ちてきている。

 に入るとみんなで近況を語り合った。家族、仕事、女性etc…。4人のうち2人は独身貴族であるが、それなりに色々あるようだ。17年の時を埋めるために初めはやや、ぎこちなかった会話もすぐに学生時代のそれになり、昔話になるともう僕たちは198×年に一気にタイムスリップしたようだった。僕らは当時、DCブランドの服に身を固め、学校をよくサボってはMTVが流れているカフェや大流行りだったカフェバーにたむろし、最新の洋楽、映画、小説そしてファッション談議を熱く語っていた。ディスコへ繰り出すのも一緒で、ニューヨーク・ニューヨーク、ゼノン、ツバキハウスと新宿を根城にしてたっけ…。当時から僕を除く友人達はその方面の知識については大変な博識で、今でいうと「オタク」といってよいほどの情報量だったように思う。その辺りは今でも会話の中に片鱗を覗わせ、相変わらず面白かった。女の子の話ではすべて勝手にあだ名をつけ「あーでも、こーでもない」と話題にしていた。この日も当時の女の子の話になったが、みんなほとんど実名を知らないことが明らかになり大笑いした。この辺りの会話のノリはたまに喫茶店で見かけるオバサン連中(といっても同年齢ぐらいだろうが)と何ら変わりなく、若い子達が見たらきっとそう思うだろう(苦笑)。

 楽しい時間(とき)はあっという間に過ぎ去り、お開きということなった。「次ぎはいつ会おうか?」極々軽い約束をして家路へと向かう。帰りの地下鉄がまるでタイムマシーンのように徐々に僕を2007年に戻し、そして物思いにふける。会話も笑い声もあの頃と何ら変わりがなかったけど、17年会わない間に僕らそれぞれに喜怒哀楽があったはずだ。僕も笑顔の中にそれを押しこみ、タイムマシーンは現在に戻る。

また、明日から日常に戻るんだ……。

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