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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

『SMALL FACES』 small faces 






1960年代前半から半ば、イギリスではアメリカのダンス・ミュージックを愛好するリスナーであったモッズたちの中から、それをベースに新たなビートを生み出すミュージシャンが次々と発生した。その中のバンドで、あのポール・ウェラーがザ・フーと並び多大な影響を受け、最大の賛辞を送って止まないバンドがスモール・フェイセズである。

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ティーヴ・マリオット(Vo,G)を中心としたオリジナル・モッズの4人組で全員が顔役と呼ばれた”フェイス”だったこともあり、グループ名はそのフェイスとメンバー全員が小柄だったことを引っかけてスモール・フェイセズというバンド名になった。そしてこのバンドの記念すべきデビュー・アルバムが今回紹介する『SMALL FACES』である。

R&B、ポップス、ジャズ、ソウルと言った音楽を好んだ彼らは、それらを更にビートを強く押し出したダンス・ナンバーへと昇華させ世に送り出した。サウンド面ではいち早くキーボード(イアン・マクレガン)を取り入れ他のビート・バンドと一線を置きつつ、ギターではグレッチPX6121を使用することでクリアなトーンを得るなどザ・ビートルズの影響も垣間見える。

らの特徴としてスピード感溢れるビートであれ、ミディアム・ナンバーであれ”踊れる音楽”というのがキーワードであり、そのルーツは黒人音楽だ。このアルバムでも1曲目の【シェイク】からラスト飾る【シャ・ラ・ラ・ラ・リー】まで全編を通して踊れる曲であり限りなく黒っぽい。これは一にも二にもマリオットのシャウトするヴォーカルが無ければ成り立たない。2曲目の【カモン・チルドレン】のそれは「ソウルの帝王」と言われたジェームス・ブラウンを彷彿とさせるパフォーマンスである。

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論このバンドの素晴らしさはマリオットのヴォーカルだけではない。現在の音楽と比べると極めてシンプルな構成ながらバンドとしての足腰の強さを感じる。そう、バンドとしての足腰とは所謂アンサンブルのことで、ロンドンのクラブ・シーンで散々演奏してきた彼らの音は圧倒的なリアリティー(ライヴ感)がある。

数がやたら多いケニー・ジョーンズのドラムスとロニー・レインのベースは鉄壁のリズム・セクションだ。そこにマクレガンのキーボードが絡むと鳥肌もののグルーヴを生み出す。それが如実に表れているのが【ユー・ベター・ビリーヴ・イット】であり9曲目【ユー・ニード・ラヴィン】のプレイ振りだろう。

器ネタだとやはりメインを占めるのはギター・プレイだが、先に書いたようにセミ・ソリッド・ボディのグレッチをVOXアンプに繋げて高出力で得る歪んだオーヴァー・ドライヴのサウンドは絶妙なまろやかさとノイジーな暴力性の2面性を持ち、当時の若者達の琴線に触れたことは容易に想像がつく。

のように現在流行っているミュージック・シーンと対極にあるような音であるが時代は巡る。近い将来、再びシンプルな音で構成されたビートが若いリスナーの脚光を浴びる日が来ることをイチ音楽ファンとして切に望みたい。


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