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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

『LED ZEPPELIN Ⅲ』 LED ZEPPELIN 







れんばかりのアイディアを注ぎ込んだ1stアルバム、狂気と才能とが激しい衝突を繰り返しながら勢いで作成した2stを経て後、満を持して発表された『LED ZEPPELIN Ⅲ』は前作と比べかなり落ち着いた環境の中で産み落とされた。ジミー・ペイジとロバート・プラントはウェールズの電気も無い田舎に籠り、かなりリラックスした環境の中で曲作りに集中したと言われている。そのせいかアコースティック・ギターをフィーチャーしたナンバーが出揃い、それまでのツェッペリン・サウンドとは些か趣が違った作品に仕上がった。

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かし、熱烈なツェッペリン・フリークからは「軟弱だ!」と罵声を浴び、それに呼応するように評論家は酷評した。事実、アルバムのセールスは前2作と比べ650万枚(全米のみ)と振るわなかった。と言っても650万枚のセールスは驚愕に値する数字なのだが、それを脅威とみなさないほどツェッペリンは巨大化してしまった。ワタシのようにイチ音楽ファンで最近の耳で聴けば「軟弱だ!」喚きたてるほど前2作と比べて悪い出来だとは思わないのだが、この騒ぎをひとつ取ってもツェッペリンに対して当時の熱量が如何に凄かったのかが窺える。

て、このアルバムの1曲目は日本のツェッペリン・ファンに忘れることの出来ない1971年9月23日、日本武道館での初来日公演のオープニングを飾った記念すべき曲【移民の歌】である。ペイジの強烈なギター・リフとプラントの「アー、アー」から始まる元祖ハード・ロック的な代表曲だ。因みに記憶を辿っていくとワタシとツェッペリンとのファースト・コンタクトもこの曲だった記憶がある。そして、この曲を聴いて当時のワタシはハード・ロックが嫌いなった(苦笑)。何故かと言えば恐らくプラントの凄まじいヴォーカルが当時は肌が合わなかったのだと思うのだが、生粋のツェッペリン・ファンは拳を突き上げ、激しく身体を揺らしたくなるような強烈な曲だ。

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ナログのLPにあたるA面(5曲目まで)はツェッペリンらしいヘヴィーな音で十分「らしさ」を感じられる。アコースティック・サウンドがメインとなる2曲目も楽器がアコギというだけで音はハード・ロックそのものだし、4曲目の【貴方を愛しつづけて】はペイジ・サウンドの下敷きとなっているブルース香りが色濃い名曲だ。これでもか!とメンバー全員が畳みかけるようなアンサンブルを見せる【アウト・オン・ザ・タイルズ】にも何ら落ち度は見当ら無い。

て、問題となるのはアコースティック・ギターがメインを占める6曲目以降だろうか。だが、6曲目の【ギャロウズ・ボウル】では序盤はアコギで曲全体をリードし、最後はエレキ・ギター(テレキャスターと思われる)の音色を重ね合わせながらフェイドアウトしていく等、他の曲でも効果的にエフェクト、ミックスし多彩な音色を届けてくれている。8曲目【ザッツ・ザ・ウェイ】【スノウドニアの小屋】は牧歌的、フォーク・ロック調ではあるものの、これまでとは違う新たな新境地としてペイジが奏でるアコギの世界を堪能するという観点で見れば「軟弱だ!」とする評も的を外れているように思う。ただ、シームレスで聴けるCDと違い、当時のLPではA、B面とハッキリとしたインターバルが発生するため、このアルバムの曲構成では大きな断層を感じてしまったファンが失望したのは無理も無いとも言えるだろう。

くも悪くも当時世界的にも物議を醸した3枚目の今作は、若いリスナーがツェッペリン1枚目として聴くには些か荷が重いかもしれない作品である。


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