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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

『THE ROLLING STONES No.2』 THE ROLLING STONES 






メリカという国と音楽(ブルース)に対する憧れをストレートに表現したデビュー・アルバム。そしてブルースを愛好した青年達がプレイするバンドが大きく変貌し、世界的な飛躍を遂げつつあった3枚目の『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』(65年)の狭間にあたる本作『ザ・ローリング・ストーンズNo.2』を現在の耳で聴くと感慨深いものがある。

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ース・リチャーズ(ギター)が2016年にリリースされた全曲ブルースで構成されたカヴァー・アルバム『ブルー&ロンサム』の発売時のインタビューで「殆ど全てのポップ音楽はどこかでブルースに通じている骨みたいなもの」と語っているが、その言葉通りのプレイがここでは表現されていて正にストーンズの音楽的ルーツを体現するアルバムである。このアルバムを録音するにあたり「チェス・スタジオ(シカゴ)、RCAスタジオ(ロサンゼルス)にある地元のレコード店に行き、ブルース、R&Bのレコードを大量に買い込んで片っ端から聴いてレコーディングに使える曲を探した」ともキースは語っている。

んなウンチクが頭に入れつつアルバムを聴き込んでいくと、イアン・スチュワート(ピアノ)を含むストーンズの面々がプレイすることを一番楽しんだ古き良き時代だったかもしれない。このアルバムの9曲目に録音されている【アイ・キャント・ビー・サティスファイド】でミック・ジャガー(ヴォーカル)はマディ・ウォーターズのように唄いたかったようだが、フレッシュでありながらR&Bを見事に消化し、既にミックらしさを確立しつつある。更にいうとブライアン・ジョーンズ(ギター、ハーモニカ)のスライド・ギターが疾走し、チャーリ・ワッツ(ドラムス)とビル・ワイマン(ベース)との鉄壁のリズム・ワークが披露されている。

レイ面で付け加えると、ストーンズと初期のころから親交のあるブルース愛好家のデイヴィッド・ウィリアムスの言葉を借りると「チャック・ベリーにクレイジーなくらいハマっていたキースの初期のプレイは全てチャック・ベリーから来ている」と言っていたように3曲目の【ユー・キャント・キャッチ・ミー】では本家真柄のプレイぶりだし、ドン・レイの作品である7曲目の【ダウン・ザ・ロード・アピース】ではチャック・ベリー・ヴァージョンを取り入れる等、キースのマニアぶりが窺える。余談だがストーンズやビートルズを愛好するファンでは語り草になっているのだが、チャック・ベリーの作品である【ユー・キャント~】はビートルズの【カム・トゥゲザー】に類似していると後に訴訟騒ぎになった曰く付きの曲であるが、訴えるほど似てはいないと言うのがワタシの感想であるが皆さんは如何だろうか(笑)。

のようにカヴァー曲が中心の構成ながら、その中でも一際思い入れ深い曲が4曲目【タイム・イズ・オン・マイ・サイド】に尽きるだろう。アメリカで発表された4枚目のシングル(オリジナル曲では無い)でスロー・ナンバーのR&B。アメリカのビルボードで初めてトップ10入りしチャート6位まで駆け上がったヒット・ナンバーだが、そういうことよりもキースが語ったように「このナンバーをプレイするといつも故ブライアンを思い出す…」という言葉にブライアン・ファンのワタシとしては「グッ」と来てしまうのだ。先に書いた『ブルー&ロンサム』の録音時にもキースはプレイをしながら、ブライアンやイアンを思い出しながらプレイをしたとしみじみ語っていた。

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して個人的にこのアルバム内で一押しがミック&キース(ジャガー&リチャード)、オリジナルの【ホワット・ア・シェイム】だ。名曲【ハート・オブ・ストーン】のB面に収録された地味な曲でありながらブルージーなナンバーでムード満点だ。間奏ではミックのブルース・ハープが炸裂するは、ブライアンはスライドを弾きまくるは、イアンのブルース奏者としての見事なピアノの旋律…正に演奏家集団としての極みを現した曲である。

のようにバンドとして大きな狭間である時期の1枚だが、リリースされた1964年のドキュメントというには余りも勿体ない。プロデューサーであるアンドリュー・オールダム、鬼才ジャック・ニッチェを含めた集合体としての魅力が詰まったブルース・アルバムである。


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