FC2ブログ

Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

『ALL MOD CONS』 THE JAM 






・ジャムのスタジオ・アルバムとしては通算3枚目にあたる『オール・モッド・コンズ』は彼らが国民的バンドへ飛躍する足掛かりとなった傑作と言われている。ファースト・アルバムの『イン・ザ・シティ』では政治的な歌詞と激しいサウンドが相まってパンク的な香りが色濃かったが、2作目の『ザ・モダーン・ワールド』から徐々にリズム&ブルース(R&B)をベースにした、モッズ色漂うサウンドに徐々に重心が移った。

IMG_20171126_105738.jpg
のアルバムがリリースされた1978年のイギリスのミュージック・シーンはネオ・モッズ・リヴァイヴァルが起きる正に前夜だった。1979年にはザ・コーズ、シークレット・アフェアー等のバンドが世に出たが、サウンド面を含めたトータルな意味でネオ・モッズ・シーンをムーヴメントまでに高めたのは紛れもなくザ・ジャムの功績だろう。

ァースト・アルバムからセカンド・アルバムまでのリリースが僅か半年、そして、この『オール・モッド・コンズ』もセカンド・アルバムから1年を経ての発表となり、ここまで順調にキャリアを重ねてきたかに思われたザ・ジャムだが一時期、方向を見失った時期があった。メンバーはロンドンを離れ、田舎のリハーサル・スタジオで曲作りに没頭しようとしたが、それはブルース・フォクストンが語ったように「ただ毎日パブに行くのをやめにしただけで、何にもならなかった」という結果に終わったようだ。

んなノリの悪さはバンドのメロディー・メーカーであるポール・ウェラーが迷いから抜け出せなかった事に他ならない。どん底状態にあったウェラーはメンバーとも離れ、しばらくの間故郷に戻った。そこでリラックスした環境に身を置くことでバンドの方向性を考え直し、自分の才能に徹底的に向き合う時間を持てた事で曲のアイデアが再び沸き上がったのだ。このような流れを経て投下されたこのアルバムで彼らは完全にネオ・モッズの旗手となった。

DSC_0054.jpg

ビュー作から一貫している、ポール・ウェラーが激しいカッティングを聴かせるリッケンバッカー#330のギターサウンド、ブルース・フォクストンのベースライン、リック・バックラーのドラミング全てが劇的かつスリリング、そしてR&Bの流れを汲んだメロディー・ラインは正にイギリスのロック・バンドである。しかし、傑作と言わしめた今作ではモッズ・サウンドを更に発展させた上に9トラック目の【フライ】のようにアコースティク・ギターとエレキ・ギターを絶妙に絡ませて聴かせたり、ピアノの旋律が彼らのサウンドとしては珍しいキンクスのカヴァーである【デイヴィッド・ワッツ】を収録したりとサウンド面で変化が感じられる。

の変化はウェラーのソング・ライティングにも如実に表れており、これまでと比べ曲調がメロディアスなった事だろう。先に記した【フライ】や【ミスター・クリーン】【イン・ザ・クラウド】【ザ・プレイス・アイ・ラヴ】、シングル・カットされ全英チャート15位にランクされた【チューブ・ステーション】等はネオ・モッズ・サウンドの傑作とも言える。そして何と言っても決定的なのはアコーステック・ギターのメロディー・ラインが甘く、切なく、美しい、ここまでのウェラーには無かった新境地を開拓したような【イングリッシュ・ローズ】があればこそ、このアルバムが傑作言われる所以である。

ッズ・サウンドの素晴らしさ、カッコ良さがギュウギュウに詰め込まれたこのアルバム。何故、彼らが国民的英雄バンドと言われ、今も尚、多くのファンから崇められているか。ポール・ウェラーがどうしてモッド・ファーザーと言われているのか?その原点となった重要作品である。


FC2 Blog Ranking
FC2ブログランキング参加中! クリックお願いネ!  
関連記事
スポンサーサイト



Comment

Add your comment