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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

『A KIND REVOLUTION』 PAUL WELLER 






作『サターンズ・パターン』から僅か2年を経てUKロックの重鎮ポール・ウェラーが発表した新作『ア・カインド・レボリューション』はタイトルから読み取れる通り「ある種の革命」がウェラーに起きたような意欲作だ。

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や盟友と言った感もある共同プロデューサーのジャン・スタン・カイバートとの仕事もこのアルバムで3作目。ウェラーの表現したいサウンドを完璧なまでに昇華させたと言っても過言では無いだろう。また、サウンドの下支えをしている重要なキーマンであるアンディー・クロフツはバック・ヴォーカル、ベース、ギター、オルガン他、楽器5種を使いこなすマルチ・プレイヤーぶりを遺憾なく発揮しウェラー・サウンドの片腕となっているのも見逃せない。

のアルバムでのワタシ個人の印象としてはウェラー本来のロック色を抑え、非常にまとまった(耳触りが良くなった)スタイル・カウンシル時代を何処となく感じさせるポップ寄りのアルバムに仕上がったと感じる。

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ープニングを飾る【ウー・セ・ママ】トラック2【ノヴァ】はアルバム中ではロック色の強い曲であるが、その中にもシンセサイザーを取り入れた独特の’軽さ’を巧みに織り交ぜている。【ロング・ロング・ロード】はタイトルから読み取れるように、ここまでのウェラーのキャリアを表現したような壮大なイメージの曲で、ウェラーが作るメロディとしてはかなり珍しい部類に入ると言える。

ァンク調のギターのカッティングとドラミングが印象的な【シー・ムーヴス・ウィズ・ザ・フェア】やジョシュ・マックリーリーのギター・プレイが秀逸な【サテライト・キッド】【ジ・インポッシブル・アイデア】はスタカンのアルバムに混ぜても全く違和感が無いような曲調であるし、スタカン括りで言えば独特なベースラインとパーカッション、ピアノを響かせる【ニューヨーク】はスタカン時代に確立したモダン・ソウルを踏襲した曲だ。

ダン・ソウルでもう一言付け加えると特筆すべきはウェラーとともに80年代のUKロックを牽引した元カルチャー・クラブのボーイ・ジョージをパートナーとして迎えた【ワン・ティアー】。ウェラーの作品ながらサウンドの作りは紛れもなくカルチャー・クラブで曲調は彼らが1983年にリリースした【タイム】を思い出す。80年代の第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンを彷彿とさせる豪華且つゴキゲンな曲に仕上がっている。

タシが手にしたのはUK盤で日本盤のようなボーナス・トラックが無い分、無駄なものがそぎ落とされ洗練された作品に仕上がっていると思う。前作『サターンズ・パターン』発表直後から制作を開始し、ここまで温めてきたのには明確な理由があり、それに相応しいアイデアが詰まっている。全10曲の構成だが思い切って6トラック目【ホッパー】を切るぐらいの大胆さを持てば更に素晴らしいものに仕上がったのではないかと感じる。しかし、このアルバムは『22ドリームス』以来、様々なアプローチを続けてきたウェラー・サウンドの集大成とも言え、後に振り返った際にウェラーのソロ・ワーク史上、ベスト3以内に入る名盤だったと言われる可能性を秘めている秀作である。


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