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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

『out of our heads』(UK盤)  THE ROLLING STONES 






ビューアルバムの『ザ・ローリング・ストーンズ』と彼らの3作目にあたるアルバム『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』を聴き比べるとサウンドが大きく変わったように感じられない。あくまでもUK盤に限っての話であるが1曲目の【シー・セッド・イエー】(ドン・クリスティ、ロビージャクソンとの共作のカヴァー)から始まるこのアルバムは以前にも増してカッコ良く、R&Bの芳香が咽ぶように感じられる。

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こまで2枚のアルバムをリリースしたストーンズだが、このアウト・オブ・アワ・ヘッズでは12曲のうち4曲のみがオリジナルで(3曲がミック・ジャガーとキース・リチャーズの共作、1曲がナンカー・フェルジ名義[全メンバーの共作])まだまだ演奏家集団の域を脱していないように見えなくもない。オリジナル曲にしても【ガッタ・ゲット・アウェイ】【ハート・オブ・ストーン】【アイム・フリー】のような比較的に表現しやすいスロー、ミディアム・テンポのナンバーを取り入れ試行錯誤といった感は拭えない。しかし、バンドリーダーであるブライアン・ジョーンズとマネージャーでプロデューサーでもあるアンドリュー・オールダムが作り出すバンドの世界観は【マーシー・マーシー】【トーキン・バウト・ユー】といった収録曲(カヴァー曲)の選曲センスとジャケット写真を見ても分かるように、R&Bの熱っぽいグルーヴ感とビジュアル的に見られるイギリス的美学を表現することで同世代のビートルズとはまた違った魅力を醸し出すことに成功している。

に記したように演奏家集団としてセッション・プレイを楽しむという形で聴いてみると、このアルバムではストーンズの5人の他にイアン・スチュワート、ジャック・ニッチェといったキーボード・プレイヤーに加え、ブライアンもオルガンを弾くことで3人のキーボード・プレイヤーを得ることでサウンドに彩が加わった面も見逃せない。ブライアンについては先に記したオルガンの他に以前から得意としているハーモニカ、そしてギターといよいよそのマルチな音楽的才能が開花し始めたところも聴きどころだろう。

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のようにアルバムという点から捉えると変化は微差に留まるがこの頃を境にバンド内で徐々に誤差(ズレ)が生じ始める。このアルバムのレコーディングは1964年11月から65年5月そして9月とシカゴのチェス・スタジオ、ロサンゼルスのRCAスタジオで断続的に行われたのだが、そのレコーディングでの後半で生まれたのが世界的大ヒットとなった【サティスファクション】だった。この出来事を境にEPはミックとキース主導、LPはブライアン主導といったような棲み分けが出来たと言われている。そして、それはバンド内での権力構造がブライアンからミック&キースに徐々に移行していく胎動となった。さらに驚くのは、この65年時点でオールダムとキースの間で如何にしてブライアンにバンドから穏便に去ってもらうかを画策していたというから、この時点での亀裂は決して小さいものではなかったのだろう。

のような問題を内包しつつバンドは活動を続けることになるのだが、皮肉にもその拭いきれない方向性の違いが更にバンドの音楽性を高みに導くことになるとはこの時点では誰も予想していなかったのだ。


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