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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

『SPACE ODDITY』 DAVID BOWIE 






界のロック・ミュージシャンに多大な影響を与えたデヴィッド・ボウイだが1964年のレコードデビュー後、この『スペイス・オディティ』でブレイクするまで長い下積みがあった。デヴィッド・ジョーンズ・ウィズ・ザ・キング・ビーズを皮切りにマニッシュ・ボーイズ、デイビー・ジョーンズ&ザ・ロウワー・サード、デヴィッド・ボウイ&ザ・バス、等を経て、67年にリリースしたデラム(当時契約していたレコード会社)からのデビュー・アルバム『DAVID BOWIE』から、ようやくデヴィッド・ボウイに落ち着いた。

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の頃のボウイは自身でも語っているように敬愛していたボブ・ディランのフォーク・ロックにシアトリカル(劇場風)な要素を加えたサウンドを模索していたのだが残念ながら満を持してリリースしたファースト・アルバムはセールス面では成功したとは言えなかった。そんな中、パントマイム・アーティストであるリンゼイ・ケンプに師事し演劇の世界に足を踏み入れる事になる。暫く音楽から離れていたものの、結果的にはこの頃に吸収したものがこの後のボウイの方向性を示すことになった。

かし、音楽的にはインディー・レーベルからシングルを出すなど細々とした活動の中でボウイに突如神風が吹く。スタンリー・キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』に触発されて書いたといわれている【スペイス・オディティ】がその頃アメリカが進めていたアポロ計画の時期と合致し、その関連番組で曲が取り上げられたことがレコード会社の目に留まり1969年6月に再録音、7月にシングルとして発売され、7月20日にはアポロ11号が人類初の月面着陸に成功したことからTV特番で頻繁に曲がかかった事でヒットチャートを急上昇し全英5位、全米15位とボウイの初めてのメジャー・ヒットとなった。

のタイトル曲を含んだこのアルバムは様々な要素を取り入れて自身が消化、進化していくボウイ・スタイルの礎ともいえる作品だ。先にも記したが音楽的には当時イギリスで人気を集めていたフォーク・ロックやヒッピー文化からの影響を直ちに作品に反映させることで流行を取り入れている。【幻惑された魂】【ドント・シット・ダウン】等はフォーク・ロック的なものをベースにヒッピー文化を取り入れたようなサイケデリック感も漂うサウンドに仕上がっている。また、【ヘルミオーネへの手紙】【おりおりの夢】はフォークでありながらギターの音色を幾重にも重ねた美しい仕上がりでボウイの内に秘めた美の部分が曲に滲み出ている。

9分を超える大作の【シグネット・コミティー】は正にシアトリカルでリンゼイ・ケンプから薫陶を受けた影響が作品の中に色濃く反映されていて、この後に発表される『ジギー・スターダスト』の遠因になっていると言っても過言では無いだろう。ボブ・ディランからの影響が強く感じられる【神は知っている】はディランほど難解な詩ではないがその背中を追っているような作品である。

た、大変興味深いのはピアノやチェロを用いた【フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年】多様な楽器を重ねたサウンドが印象的な【フリー・フェスティバルの思い出】等はビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』にインスパイアされたような感じさえ受ける作品で、これらの楽曲からもボウイの飽くなき吸収力が垣間見える。

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の様にこのアルバムはボウイの方向性は見えるものの、まだ何かを掴んだと思われるような次元には到達していなく、どちらかと言うと掴みどころの無い作品ではあるが、後のボウイのマルチ・アーティストとしての才能が芽吹いた作品として聴くと楽しめるかもしれない。個人的には一般にはあまり評価されていないようだが12弦ギターをかき鳴らす、ギタリストとしてのボウイのプレイも聴きどころだろう。


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