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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

『WHITE LIGHT/WHITE HEAT』 THE VELVET UNDERGROUND 






ェルヴェット・アンダーグラウンド(以下、ヴェルヴェッツ)のセカンド・アルバム『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』はファンの間ではヴェルヴェッツのリリースしたアルバムの中で最高傑作との呼び声の高い1枚である。ヴェルヴェッツは決して商業的に成功を収めたバンドではないが、デヴィッド・ボウイやセックス・ピストルズ等に多大な影響を与えたと言われるバンドで「ローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」においても19位にランクされている。

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にも書いたが、あのボウイも公言している通り彼に与えた影響も大きく、ボウイはこの【ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート】をライヴでも頻繁に演奏していたようだし、日本ではボウイの曲としてシングル・カットされて発売されていたので、ワタシはてっきりボウイの曲だと長い間思っていたほどだ。そんな事でボウイを触媒として聴いているのでワタシはヴェルヴェッツについて多くを知らないのだが、今回はこのアルバムの印象を少し書いてみたいと思う。

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体としてはノイジーで暴力的、各パートが好き勝手に演奏しているようでもあるのだが、ギリギリのところでまとめているという前衛的なサウンドが特徴だ。ルー・リード(ヴォーカル、ギター)のヴォーカルは荒廃的で虚ろ、アメリカ出身のバンドにありがちな明るさは微塵も感じられない。それはギタープレイにも表れていて、オーバードライヴを掛けて歪ませたサウンドながらトラック2【THE GIFT】においては弦が錆びているのでは?と思うほど不愉快なリフ(笑)。しかし、聴き込んでいくとこれが味となるのだから不思議だ。

ルバム全ての楽曲が狂気に満ちているかと言えばトラック4【HERE SHE COMES NOW】のように、どこか古き良きアメリカを感じさせるような牧歌的な楽曲もある。しかし、全体を覆う空気はやはり狂気だ。狂ったように歪み、コード進行を無視したようなギタープレイ、ドライヴ感にはほど遠いベースラインはド・ド・ド・ドと隙間を埋めるような重苦しいフレーズに終始する。リズムを刻むモーリン・タッカーのドラムは単純でもあり機械的でもある。シンバルをほとんど使わないドラミング・スタイル、キックペダルを使わずに手に持ったマレットでバスドラを叩くなど独特の技法がこのバンドのサウンド面の不気味さを増幅させている。

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ラック6【シスター・レイ】は17分にも及ぶ大作。この作品を最後にヴェルヴェッツを脱退する(ルーとの確執から脱退させられる)ことになるジョン・ケイルの奏でるオルガンが狂気の音を作りだす。仲違いをしたルーとの絡みが崩壊するギリギリのところでサウンドとして成り立っているところに鳥肌が立つような感覚に襲われ、正にこの曲ありてこのアルバムを最高傑作へと押し上げたと言っても過言ではないだろう。

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タシは今回、このアルバムを通して新たな音楽の楽しみ方を発見した。それは美術書を観ながらヴェルヴェッツを聴くのだ。ダリやキリコ、マグリットといったシュールレアリスム表現する作家とはとりわけ相性が良いのではないか。これにライトな酒でも飲めばこれ以上の鑑賞は無いだろう。


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