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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

『ALADDIN SANE』 DAVID BOWIE 






ラム・ロックの旗手として名実ともに世間に知らしめたデヴィッド・ボウイ通算6枚目のアルバム『アラジン・セイン』はボウイ初の全英チャート1位(5週連続)、全米チャート17位を記録したグラム・ロック史に偉大な軌跡を残す傑作だ。その音楽の完成度も然ることながらジャケット写真を見ても分かる通り、アート、ファッション、ロックが見事に融合し、正にボウイは時代の寵児へと昇りつめた。

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のアルバムは前作『ジギー・スターダスト』を引っ提げた大規模なワールド・ツアーを行っている最中の1972年10月から翌73年1月まで、ロンドン、ニューヨークで断続的に録音された。ボウイのサウンドを支えるスパイダース・フロム・マーズとは長期間に渡ってのツアー中のレコーディングということもありサウンド面の円熟味も増している。この時期のボウイはツアーの他に自身の作品以外にも他のアーティストのプロデュースも手掛け多忙を極めていて、前作からこのアルバムの録音においてはリハーサルで音を合わせた後、1~2テイクの一発録りに近い形だったと後のインタビューでスパイダース・フロム・マーズのトレヴァー・ボルダー(b)とウッディ・ウッドマンジー(ds)は語っている。

て、このアルバムについてだが前作同様ボウイとケン・スコットの共同プロデュースで作品は構成されているものの、激しいサウンドを前面に打ち出した前作と比べると実にバラエティに溢れた楽曲のラインアップとなっていて、更に進化したグラム・ロックが展開されている。トラック1の【WATCH THAT MAN】【CRACKED ACTOR】のように正にグラム・ロックの王道!という作品がある一方、前衛的なピアノの旋律と独特のベースラインが絡み合うトラック2【ALADDIN SANE(1913-1938-197?)】はリリースから43年経た今でも全く古さを感じさせないクオリティだ。

た、全米チャート17位を記録した事でも分かるように【DRIVE-IN SATURDAY】【PANIC IN DETROIT】などはサウンドがアメリカンナイズされていて全米で受けたのも頷けるし、舞台音楽としても使えるほどのクオリティを誇る【TIME】はロック・オペラの最高峰を極めている楽曲と言っても過言ではないだろう。

トーンズの楽曲をカバーした【夜をぶっとばせ】や、ボウイの代表曲でもある【ジーン・ジニー】(全英2位)は盟友ミック・ロンソンのゴキゲンなギター・プレイとボウイの弾けたヴォーカルが絶頂期を彷彿とさせ、ワールド・ツアー最終日1973年7月3日【ロックンロールの自殺者】の演奏を最後にこのバンドが解散することになるとは思えないほどの仕上がりだ。
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の『アラジン・セイン』ではスパイダース・フロム・マーズの他に72年9月のUSツアーから参加しているジャズ系ピアニストのマイク・ガーソンがサウンド面で正に肝となっている。ほぼ全曲を通して奏でる美しくも前衛的なプレイは圧巻で、このコラボレーション無くしてこのアルバムは成立していなかっただろう。アルバム最終曲の【薄笑いソウルの淑女】はボウイの新境地を開拓し、本作品のラストを飾るに相応しい曲であることを付け加えこの稿を締めたいと思う。


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