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Buontempo~!

ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

『ZIGGY STARDUST』 DAVID BOWIE  






年は早々からグレン・フライ、EW&Fのモーリス・ホワイトといった海外の大物アーティストが逝去している。そんな中でワタシが最もショックだったのがデヴィッド・ボウイの早すぎる死だ。音楽番組『ベストヒットUSA』世代のワタシとしてはヴィデオ・クリップで流れるボウイの姿に衝撃を受け、ソフトリーゼントの髪型を真似、ビッグシルエットのスーツを身に纏った。ボウイの音楽キャリアで言うと1983年のアルバム『レッツダンス』がリリースされた頃である。最もこの頃のボウイは共同プロデューサーにナイル・ロジャースを迎え、我々一般ウケする「人間」になっていた。それからワタシは「人間」になる前のボウイの楽曲を様々なメディアを通じて聴き始めるのだが、ほぼ代表曲の聞きかじりでここまで来た。

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て、本作『ジギー・スターダスト』は1972年にリリースされたボウイの通算4枚目にあたるオリジナルアルバムであり、グラム・ロック史上最高のアルバムと言われている作品だ。CDで言うと9トラック目でアルバムタイトルでもある【ジギー・スターダスト】はボウイ・ファンで無くても洋楽ファンなら一度は聴いたことがあると思う。この曲は正に当時のジギー(ボウイ)とその仲間(スパイダーズ・フロム・マーズ)の心情をリアルタイムで曲にしたものなのだが、アルバムは1曲目の【FIVE YEARS】からジギーが宇宙より舞い降りて来て、最終曲であるロックン・ロールの自殺者【ROCK’N’ROLL SUICIDE】で地球でのパフォーマンスを自ら完結させるという一つの物語として展開されていてロック・オペラの先駆けと言える。

に時代の最先端を見据えたボウイの活動はミュージシャンへのアンケート調査を行ったイギリスのNME(雑誌)の「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」に選ばれた事でも分かるだろう。事実、本作を聴けばロック・オペラの雄と言われたクイーンのサウンドはボウイの影響を多大に感じるし、ここからジャパンやデュラン・デュランといったニュー・ロマンティック・ムーブメントに繋がっているのは間違いない。そう言った意味では後のイギリスにおけるミュージックシーンの原点的なアルバムと言うのは言い過ぎだろうか?

作について簡単に触れるとグラム・ロックとオペラの融合といった中に各曲がある。エレキギターの鮮烈なカッティングとピアノの重厚感が重なる【MOONAGE DAY DREAM】やボウイが奏でるフォーキーなギターサウンドとストリングスが絡み合う【スターマン】。今ではストリングスとロックサウンドの絡みは珍しいものではないが、この当時からこの手法を取り入れているボウイは正にミュージックシーンの先を読んでいた。【IT AIN’T EASY】【レディ・スターダスト】と畳みかける構成はグラム・ロックの神髄をタップリと味わえるだろう。

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味深いのはトラック2の【SOUL LOVE】という楽曲。ここでボウイは後にブルー・アイド・ソウルと呼ばれるジャンルにも手を染めている。1972年のこの時点で自身の変心を予見していたとは思えないがこの作品が1975年にリリースされた『ヤング・アメリカンズ』の遠因になっていることは特筆に値する。

ラック7のアルバム後半からは【スター】【HANG ON TO YOURSELF】【SUFFRAGETTE CITY】はワタシ好みのロックン・ロール3部作。ミック・ロンソンのギターに超絶なリフがあるわけでは無いのだが、歪んだギターサウンドに絡み合うピアノ、ドライヴするベースライン、しっかりとサウンドを締める8ビートが往年のロックン・ロールを彷彿とさせ、ボウイは生粋のロックン・ローラーなのだと改めて認識した。そして、先にも触れた【ロックン・ロールの自殺者】ではアコーステックでしっとりと曲を仕上げつつ、独特のコード進行でどこまでも昇りつめていく。そう、正にジギーが天に召されるように…。この傑作のラストを飾るに相応しい名曲である。

し、ボウイに興味を持ち、曲を聴いてみたいと思っている方は話題である最新アルバム『ブラック・スター』から入ってもらっても良いと思う。しかし、ボウイを知るうえで、イギリスのミュージックシーンを語るうえで、このアルバムだけは避けて通る事は出来ない。それほど必聴の作品だ。

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