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『未来を着る人』山口小夜子展~『雑感』 






降りの先週、久しぶりに美術館へ行ってきた。ワタシは心身ともに疲れると無性に美術館に行きたくなる。今回のお目当ては『未来を着る人』山口小夜子展だ。

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タシらの世代だと山口小夜子さんというと言わずと知れたパリコレ・モデル。それと資生堂のCMに多数起用されていたという事が大方の印象ではないか。この展覧会ではそれ含めた山口小夜子を4つのセクションに分けて丹念に紹介している。

クション1はパリコレに彗星のごとくデビューしたモデル時代を映像や当時の資料、風俗などを絡めて丹念に追っている。まだ20代そこそこの女性ながら、すでに圧倒的な妖艶さが漂っているのは世界的なトップモデルゆえのことなのか。まだまだヨーロッパが遠い場所だった時代にすでに世界中のショップのショーウィンドーに小夜子さんのマネキンが飾られていたとは驚きを禁じ得ない。

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クション2は資生堂の専属モデルとして活動をしていた時代を紹介している。ここでは「ハーフモデル」を起用する広告から資生堂が日本の美を追求していく転換点の中で小夜子さん独特のキャラクターを生かしコラボレーションしていく様が見られて興味深い。今のように広告が軽くなく、ポスター1枚といえども徹底的に良いもの、美しいものを追及していくクリエイターとモデル小夜子さんの本気度が鑑賞しているこちらにも伝わるもので息をのむセクションだ。個人的にはポスター印刷におけるクリエイターの色指定が凄すぎて、さぞかし印刷担当者は大変だっただろうな~と気の毒になるほどのこだわりようだ(笑)。

クション3からはいよいよモデルという枠から大きく踏み出していく小夜子さんを捉えている。ここからは表現者として映画女優、舞台、舞踏やダンスを通してその世界観を徐々に広げている様子が窺えると同時にクリエイターとしても活動の場を広げ、舞台の意匠も数多く担当する中で衣装デザインの分野にも才能を発揮し、その地位を揺るぎないものにしていく様子を見ることができた。

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晩年の活動を紹介したセクション4はオルタナティブな未来を見据えた小夜子さんを紹介。彼女は晩年に自らを「ウェアリスト(着る人)」と名乗っていたそうだが、単に服を着るモデルとしてではなく演劇、ダンス、朗読、音楽など全て『纏い』『着る』という観点の元、その時、瞬間の表現者として活動する様が興味深い。ファッションと映像、朗読が絡みあう彼女の作品を見て、衝撃のデビューから数十年を経て「山口小夜子という一つの作品」が完成されたように感じたのはワタシだけではないはずだ。

いうことで久しぶりのアート鑑賞は実に刺激的だった。加えて東京都現代美術館B1にあるお洒落なカフェは雨降りに行くにはグッドロケーションだという事も付け加えてこのコラムを締めたいと思う。

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