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ブログ名はイタリア語で「気ままな暮らし」 テキト~に更新しま~す^^

GENTLEMEN TAKE POLAROIDS~JAPAN 






格的な春を間近に控えた東京地方はどんよりとぐずついた天気です。こんな日は、家でまったりと音楽でも聴きながら過ごす方も多いと思いますが僕もそんな一人。今回はこの日のようなぐずついた天気に相応しい?1枚を紹介します。JAPANが1980年にリリースした『GENTLEMEN TAKE POLAROIDS(孤独な影)』 です。

「GENTLEMEN  TAKE  POLAROIDS」
時、日本の女子洋楽ファンを虜にした元祖ビジュアルバンドのJAPAN。写真にあるようにフロントマンのデヴィット・シルヴィアンのド派手なヴィジュアル面から、日本ではしばらく”アイドル・バンド”としての位置づけでしかありませんでした。本国であるイギリスでの評価も決して高くなかったような気がしましたが、ここで紹介する『孤独の影』を境にヨーロッパ・モダン・ミュージックと東洋的音楽の融合を見事に果たして、後のニューロマンティク・ブームの元祖になったと言っても過言ではないでしょう。

もこのアルバムからJAPANを聞くようになった1人ですが、フレキシブルなビートとプリミティブ(東洋的な?)なサウンドは、まさにニューウェイヴと呼ぶに相応しい洗練されたもので、当時衝撃を受けたものです。ちょうどこの頃は日本のミュージシャンもヨーロッパ志向の人々が台頭してきた頃で、YMOや一風堂の土屋昌巳などにも通じるものがありますね。土屋昌巳に至ってはそのプレイを買われて、JAPANと共にヨーロッパ・ツアーに参加しイギリスでも評価を高めました。

が少し横に逸れましたが、このアルバムはタイトル曲である『GENTLEMEN TAKE POLAROIDS』を始め『メソッド・オブ・ダンス』、『スウィング』など、スタイリッシュなビートとシンセサイザーを駆使して神秘的な匂いを放つ淫靡な音作りとなっています。この流れはJAPANの最高傑作と言われている5thアルバム『錻力の太鼓』で沸点に達し、その後ソロ活動を行ったデヴィット・シルヴィアンの『BRILLIANT TREES』へと受け継がれていくわけです。まあ、個人的には凄く好きなのですが、商業的に言うとこの辺りで妥協していれば後のニューロマンテック・ムーブメントに乗れたのにな~と感じてしまいます(笑)。しかし、そこのところを破壊して、よりプリミティブな方向に傾倒する辺りがデヴィット・シルヴィアンが一部の層から崇拝されている所以なのですが…。

JAPAN

た、脇を固めるメンバーもドラムのスティーブ・ジャンセンの怪しげなビートが秀逸。ファンの中にはベースのミック・カーンのプレイ中の動きが「たまらなく好き!」という方もいるでしょうし、JAPANを語る上でリチャード・バルビエリのキーボードはまさにプリミティブとの融合を果たす上で外せないものです。そう、そう、脱退したロブ・ディーンに代わってJAPAN最後のヨーロッパ・ツアー(2枚組ライヴアルバム『オイル・オン・キャンヴァス』でそのプレイが聞ける!)に加わった土屋昌巳のセクシーなギタープレイも忘れられないですね。

回はかなりマニアックな紹介になってしまいましたが、興味のある方は是非、聞いてみてください。音的には今でもクラブでOKかもネ?


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